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「諦念」という考え方、鬱に対する日本的カウンセリング [鬱対策]



6月1日号と6月15日号の読売ウィークリーに興味深い記事が前後編で掲載されていました。後ろの方に3ページほど掲載されていただけなのでご覧になっていない方も多いかもしれませんが、日本人として、もしくは東洋的な思考方法を持つものとして、とても参考になる内容でした。

欧米ではいわゆる心理カウンセリングが活発に行われており、日常的にカウンセリングを受ける人が多いと聞きます。診察料をとっている心理カウンセラーもそうですし、日常に根ざした教会でのカウンセリング、牧師さんや神父さんとの対話もそれに入るかと思います。

読売ウィークリーの記事によると、日本でも仏教的なカウンセリングができないか、臨床心理士の資格を持った住職がカウンセリングを行っているそうです。(法閑寺の大住住職) 宗派は問わず、浄土真宗をおしつけるわけでもなく、伝統的な仏教の教えを活かしたカウンセリングを行っているとのことです。

欧米式の心理カウンセリングが効果がないとは思いません。しかしながら、日本人は民俗学的にも欧米人とはかけ離れており、性格だけでなく思考プロセスも一種独特のものがあるとおもっています。ですから、欧米式のカウンセリングや心理療法が効果がない、効果が感じられない、自分にあわない、悪く言えば「きれい事ばっかり・・・何でもポジティブ・ポジティブ、、、そんなに単細胞じゃないんだけど。」(ごめんなさい、ちょっと言い方悪いですね・・)と思ったりしちゃいます。

大住住職は、仏教の教えにヒントを得て、日本人にあわせたカウンセリングを行っていらっしゃいます。仏教用語で「諦念」と言われる境地に導くカウンセリングを実践されているとのことでした。この「諦念」、私は非常に共感を覚えました。人生をあきらめるという意味ではありません。仏教的には「今生きているのは社会全体に生かされているおかげであると考えること。家族、職場、友人などを含め、森羅万象と自分が関係しているからこそ、生きていられるという縁を大切にすることを自覚してもらうこと」とのことだそうです。

欧米式のカウンセリングも人によってはそうかもしれませんが、私にとって大住住職の言葉は非常に重みがあり、日本人として受け入れやすく、納得のいくものでした。ここに、私が心の支えにしている住職の言葉を引用させてください。

現代社会はともすれば「明るいと正常で、暗くなると異常」と考えがちですが、それは皮相的なとらえ方でしかない。仏教では「闇」ということを重視します。「闇」の暗がりの中に一筋の光明を見いだすことこそ、心の安寧がもたらされる秘訣だと考えるからです。だから、明るい、暗いと二元論で考えるのではなく、その両方が混じり合ったなかにこそ本質はあると思います。 (読売ウィークリーの記事、6月15日号、「自分でできるうつ対策」より)

光と闇、やみくもにポジティブに考えるのではなく、あるがままを受け入れること、闇があるからこそ光があること、その混じり合いの中に人生が存在していること、すべてが私にはしっくりくる内容でした。日本人は鬱病、自律神経失調症患者が多いと言われています。日本特有の社会的事情、日本人特有の性格的な背景があるのだと思っています。私は仏教徒ではありませんが、東洋に長く深く根ざした仏教の教えをベースにした大住住職のお話はとてもためになりました。

大住住職のおっしゃるとおり、「明るいことが正常、ポジティブがいいこと、前向きがいいこと」だとは限らないと思います。日本人が大切にしてきた奥ゆかしさというか、謙虚さ、つつましやかさなど、日本人らしい良い面もたくさんあります。これらを大切にしながらも、精神的な疲れを癒していく、そんな方法が自分にとっても早く見つかればいいなと思っています。



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akko

ストレス社会を生き抜く中で、避けては通れない
課題ですよね・・・。自分はどうなんだろう??と、
とっても考えさせられました。
by akko (2008-07-21 00:26) 

salsalady

驚きました。こんなに多くの方が自律神経失調症で悩んで居る事と、堂々とブログで公開している事ですね。

実は現在、心療内科へ行くべきか、単なる一時的な”心の病”か自分でも判断できなくてセルシンを処方して戴いていますが。。。効果的な気がします。≪やめたら又動悸がするのかと?不安だけれど≫

何がこうも人を不安にさせるのか?憂うつですね。
by salsalady (2008-09-11 19:12) 

自律神経失調症やうつ病について

通りがかりで失礼いたします。
どうしてもコメントがしたくなりました。
私も何でもかんでもポジティブシンキングというのには否定的です。
どんなにポジティブに考えても現実は現実ですし、
その現実は受け止めなければならないといけない。
しかもそこから学ばないといけないこともありますし、
ポジティブシンキングでものを考えても、
ポジティブの結果が得られないためにストレスを感じてしまいます。
下手をすると自律神経失調症やうつ病になってしまいます。
すでにそのような方は、症状が悪化してしまうこともあります。

無駄のポジティブンシンキングというものもあるというこを書きたくなりましてコメントさせていただきました。
by 自律神経失調症やうつ病について (2008-09-16 23:14) 

出会い系

頑張ってください!
by 出会い系 (2008-12-05 18:45) 

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